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アーサー・ウェイリー語録

アーサー・ウェイリー語録1件
(イギリスの東洋学者)


「歴史の上で非常に不思議なことは、9世紀の日本に世界で初めての本格的小説が生まれ、あれだけの文学の花が咲いたのに、その後の中国の文学がそれによって何ら影響を受けていないことだ。隣同士の国はかえってお互いに知らないこともあり得る」

出典『隣の国で考えたこと』著者:岡崎久彦

■注釈
アーサー・ウェイリー卿は、『源氏物語』を初めて欧米に紹介した人物として知られる。ウェイリーの訳は抄訳版であり、欧米人に理解しやすいよう原書にない説明を入れるなどの工夫をした

岡崎久彦(外交官・タイ大使)がケンブリッジ大学にいた頃に、そんなアーサー・ウェイリー卿と食事をする機会があり、上記のことを言われたという

しかし岡崎はあえて、その場で反論はしなかったが、ウェイリーの考えが誤りであることを知っていたという。岡崎によれば中華思想を持つ中国の文人が、日本語で書かれた文章などは、とたえ翻訳本があったとしても読まないことは自明のことであるという

岡崎が外交官となり、ケンブリッジに留学していたのは、敗戦後まもなく、まだ20代の時である。20代でウェイリー卿に反論できるぐらいの見識を持っていたことにあっぱれである

岡崎は、オックスフォード大学にも、ケンブリッジに『物凄い、優秀な日本人がいる』と噂されるほどの、秀才、勉強家であったという


経歴(プロフィール)
■アーサー・デイヴィッド・ウェイリー
【1889年~1966年】イギリスの東洋学者。日本の『源氏物語』を初めて欧米に紹介したことで知られる。イングランドケント州タンブリッジウェルズに生まれる。生家はロスチャイルド家に連なるユダヤ人の名門。ケンブリッジ大学キングズコレッジに入学。古典学を専攻し、1910年に優秀な成績で卒業した
  1. 2017/03/12(日) 21:56:50|
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石川正俊語録

石川正俊(システム情報学)語録7件


「言葉や数量から、画像、地図まで、世の中の様々なデータは、その使い方次第で人々の役に立つ新たな価値を生み出す」


「データから価値を生み出すとは、どういうことか。たとえば、カーナビを積んだ自動車の移動履歴(プローブデータ)は、メーカーなどによって収集・分析され、渋滞情報などに活用される」


「東日本大震災の際は、ホンダがプローブデータから『どの道が通行可能か』を把握して公開し、救援や復旧活動に役立てられた」


「インターネットの検索サイトは、検索履歴などを基に、利用者が興味を持ちそうな情報を提示してくれる」


「しかし、その新しい『使い方』を考え、実現する人材が、日本は極めて不足している」


「大学の数学教育はこれまで、数学そのものの学習や研究が中心だった。いま強化が必要なのは、数学を現実の問題に『どう使うか』の教育だ」


「高校教育でも数理、つまり数学を『どう使うか』の部分が充実すると望ましい」


■出典『読売新聞(2017年3月2日)』


■注釈
ビッグデータを分析、解析するには、数学的要素が必要であるが、日本はこの分野の人材が不足しているという。日本人は鉄腕アトムのイメージが強いのか、人型ロボットに力を入れてきた

しかし、AI(人口知能)の本質がコンピューターのアルゴリズム(計算手順)であるように、今後必要なのは「数学をどう使うか」の知識だ。AIの研究も、欧米に比べて10年は遅れているといわれる

石川の指摘するように、日本は早急に数学を『どう使うか』の教育に力を入れる必要があるだろう


経歴(プロフィール)
■石川正俊(いしかわ・まさとし)
日本の研究者。東京大学大学院情報理工学系研究科システム情報学専攻教授。専門はシステム情報学。政府「第4次産業革命 人材育成推進会議」委員。東大理事などを歴任
  1. 2017/03/02(木) 21:10:03|
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ジョー・プライス語録

ジョー・プライス語録9件
(美術集収家)


「伊藤若冲(いとう・ じゃくちゅう)の人気がここまで大きくなるとは」


「私が若冲作品と出合ったのは64年前。米国人の私がいうのも何だが、奇想の画家ともいわれる若冲は、当時ほぼ埋もれていた」


「『葡萄図』は墨絵の掛け軸で、西洋人の一般的な価値基準からみると、地味な作品だろう。しかし作者の名も知らぬまま、私は雷に打たれたように見入り、この作品のとりこになった」


「『葡萄図』購入をきっかけに、この不思議な画家に取りつかれるように日本詣でを重ね、作品を探し集めてきた」
注釈:若冲をきっかけに、丸山応挙や酒井抱一(ほういつ)など江戸美術コレクションの総点数は600を超えるという


「『ジャクチュウ』の響きが日本人の耳に根を下ろすのと歩調を合わせるように、無名だった画家は注目を集め、ここ20年ほどで若い人を中心に、人気が高まってきた」


「世界では若冲再評価のうねりの一端を、この私が担っていると指摘する声もある。面はゆいけれど光栄だ」


「カメラを手にして人生が変わったのに続き、建築が私の世界観を一変させた」


「私は建物にこだわった。展示は自然光で作品を鑑賞できる環境でなければならない」


「日本美術は自然光の陰影で見てこそ本領を発揮する。制作した画家も、それらを巧みに織り込んで構図や配色を考えていたはずだ」


経歴(プロフィール)
■ジョー・D・プライス
江戸時代の日本絵画を対象にするアメリカの美術蒐集家。京都嵯峨芸術大学芸術研究科客員教授。財団心遠館館長。1929年10月20日、 アメリカのオクラホマ州で誕生
  1. 2017/03/01(水) 20:49:28|
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下村彰男語録

下村彰男(造園学研究)語録5件


「エコツーリズムが日本で注目されるようになったのは1990年代から」


「従来、自然は人間活動から隔離して保護すべきと考えられてきたが、自然を資源として適切に活用しながら保護すべきとの考え方に変ってきたことが背景にある」


「エコツーリズムには、保護された手つかずの自然を体験する南米のようなタイプもあるが、『日本型』は人と自然の関わりを重視する点が異なっている」


「今、人と自然の共生関係を回復するには、新たな資金の流れや人材が必要になる。エコツーリズムは、こうした仕組みを支えることができる」


「地域でエコツーリズムを運営する組織の育成や、保護計画作りにもしっかり資金を投じることも重要だ」

出典『読売新聞(2017年2月27日)』


■注釈
エコツーリズムは、自然環境の他、文化・歴史等を観光の対象としながら、環境の保全性と持続可能性を考慮するツーリズム(旅行、リクリエーションのあり方)のことである

これまで、別荘地やゴルフ場、スキー場などは不毛地を開拓して作ってきたが、これは環境を破壊するものであった

エコツーリズムは環境の保全性と持続可能性を考慮するところが、画期的といえる。今後、地方創成の鍵を握るのではなかろうか



経歴(プロフィール)
■下村彰男(しもむら・あきお)
日本の研究者。東京大学大学院農学生命科学研究科教授。環境省とNPO法人「日本エコツーリズム協会」が主催する「エコツーリズム大賞」の審査委員長。専門分野は、造園学、森林風景計画学。1955年、兵庫県で生まれる。東京大学農学部林学科卒業。観光計画などのコンサルタント企業勤務。東京大学助教授などを経て、2001年 東京大学大学院農学生命科学研究科教授に就任
  1. 2017/02/27(月) 12:29:27|
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高島俊男語録

高島俊男(中国文学者)語録6件


「かつて日本に文字はなかった。千数百年前に中国から漢字がはいってきた。日本人は漢字をもちいはじめた」


「中国にはその2千年も前から文字があったのに日本にはなかった」


「中国の文化というのは、たいへん歴史がふるく、寿命のながいものであるから、その言語である漢語もまたながい歴史を持っている」


「『漢語』というのは漢族の言語である」


「現在の河南省を中心に、河北省の南部、山西省の東部、山東省の西部あたり、つまり黄河下流域地方、あのあたりをむかしから『中原(しゅうげん)』と呼んでいる。この地方に住んでいた人種、これを『漢族』と言っている」


「この漢族の言語が『漢語(かんご)』である」


出典『漢字と日本人』

■注釈
高島氏は、日本が中国から漢字をもらったことで、恩恵を受けた、日本語にとって幸運であったと考える人がいるが、これは間違いだと指摘する。その一つの理由に日本語の発達がとまってしまったことを挙げている

日本は古来、大和言葉を使っていた。中国から入ってきた漢字を大和言葉にあてはめることで便利になった一方、大和言葉の本来の意味が分からなくなってしまったのは大きな損失であったかもしれない

高島氏の、日本が中国から漢字をもらったことで、恩恵を受けたという考えは間違いだという指摘に多いに共感する

現在の人が、大和言葉をみても、本来の意味か分からないのは、とても悲しいことである


経歴(プロフィール)
■高島俊男(たかしま・としお)
日本の中国文学者、エッセイスト。文革後の中国文学、唐詩、「水滸伝」などの研究を行う。1937年1月16日生まれ。兵庫県相生市出身。東京大学文学部中国文学科卒業。同大学院人文科学研究科修了
  1. 2017/02/24(金) 21:18:46|
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