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大岡信語録

大岡信(詩人)語録7件


「中国では桃季梅杏が愛される木の横綱ですね。いずれも白または紅系統の、桜よりは鮮やかな感じの花が咲く上、盛大に実がなるものばかり」


「日本では、梅は万葉時代には非常に愛されたのに『万葉』から『古今』に至る間に梅と桜の位置は大逆転してしまった。以後、花といえば筆頭は桜です」


「オミナエシのような、優美な感じのする草花が大変愛される。紀貫之なんか随分この花の歌を作っていますね」


「クモの糸は、雨がかかって露がキラキラしているところが美しい、というような把え方もあるけれども、それより風に破れやすくてはかないところに一種の美がある」


「日本という国は、外国との接触で文明が入ってくると、ある時期、相当期間にわたって門戸を閉ざし、外から得たものを内部で熟成して別のものにするという装置がうまく出来ていた国ですね」


「あの人(紀貫之)の歌の作り方には規範性がある。中国の詩格を念頭に置きつつ、しかし物真似ではない、日本独自のものを作ってやろう─という意識で中国と日本をミックスしていった」


「ミックス名人が紀貫之であり、日本人の自然を見る新しい目がそのまま詩になってくる、という時代は、彼の時代から出発するのだと思います」


出典『詩歌歴遊 大岡信対談集』


■注釈
牧野和春の『桜の精神史』(牧野出版)によると、万葉集に詠まれた花の種類では、桜は梅の三分の一に過ぎないという

ところが、梅は日本に自生していたものではない。桜が日本でも山野に自生していたのに対し、梅は中国から渡来したものである。いわば舶来の文明の象徴のように見られ、「大陸の珍花として貴族たちにもてはやされた」のだろう

歌を作るのが主に貴族であったことを考えると、ありふれた桜よりも梅が歌に詠む対象にされたことは頷ける

しかし、大岡が指摘しているように、『万葉集』から『古今和歌集』に至る間に梅と桜の位置が何故、大逆転したのかは謎である。今後の研究課題としたい


経歴(プロフィール)
■大岡信(おおおか・まこと)
【1931年~2017年】現代日本を代表する詩人で、古今東西の詩を論じた著作でも親しまれた。評論家。東京芸術大学名誉教授。1995年、日本芸術院賞・恩賜賞受賞。1931年2月16日、 静岡県の現三島市で生まれた。東京大学文学部国文科卒業
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  1. 2017/04/06(木) 21:41:40|
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